毎朝30分以上前に出勤して情報収集しているのに終わらない。
先輩は短い時間で情報収集できているけど、何が違うんだろう・・・
情報収集はどうしても時間が取られますよね。
私も新人の頃は1時間ほど前残業をして情報収集をしていました。
今日は何かイベント(苦手な処置や手術など)あるかな・・・
今日からの新しい指示は入っていないかな・・・
などと考えながら情報収集をしていたため、患者さんの全体像が掴めずパソコンの複数のページを行ったり来たりしていたから。
今日やること(点滴など)が情報収集できても、患者さんの全体像を理解することはできず、チームカンファレンスで先輩看護師にツッコまれることもしばしば。
先輩看護師はサラッと情報収集をしただけで、1時間前に来ていた私よりも患者さんのことを理解しているんですよね。
それは、必要な情報を短時間で集めるコツを知っているから。
この記事では私が実践している情報収集のコツをお伝えします。
・情報収集するべき項目
・情報収集する順番
・先輩看護師がしている情報収集の裏技
読了後には、情報収集のコツが掴めて朝の時間が少しラクになりますよ♪
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情報収集をする項目に順番をつける
朝の情報収集をラクにするには必要な情報を短時間で集める必要がありますね。
- 患者の大まかな把握
- 治療経過
- 今日やるべきこと
- 病態を深掘りする
この順番で情報収集することで、患者の理解が深まります。
患者の病態を理解してから「今日やるべきこと」を情報収集すると、なぜその治療をするのか・なぜその指示が出ているのかがわかるようになるからです。
その結果、大切な情報が漏れにくくなり短時間で情報収集できるようになりますよ。
では、詳しく解説していきます。
①患者の大まかな把握
- 疾患名
- 入院目的
- 既往歴
ここはあまり時間をかけずに済ませましょう。
病院によってどこを見れば情報が得られるかは変わりますが、アナムネには必ず記載している情報です。
既往歴は入院中重要になるもののみで大丈夫。
例)糖尿病・透析・心疾患など
禁忌事項も忘れずに情報収集しましょう。
例)薬剤アレルギー・処置禁止部位・アルコール綿禁止など
②治療経過
- 医師記録
- 看護記録
治療経過を情報収集することで、継続看護に必要な情報が得られます。
・患者さんがどのような状態なのか
・どのような治療をしているのか
・結果はどうなのか
・今後の方針はどうしていくのか
丁寧に医師記録を書く先生であれば、最新の記事を読むだけで上記の内容は得られます。
情報を得ることが難しい時は、数日分戻って情報収集しましょう。
看護カンファレンスや中間サマリーを見るのもおすすめ。
看護記録は、患者さんの様子や観察項目から情報が得られます。
朝の申し送りで看護記録を何日も振り返る必要はありません。
前日分と夜勤帯変わったことがないか見ておく程度で十分ですよ。
そのほかの看護記録は勤務中時間がある時に見ておきましょう。
③今日やるべきこと
- 今日の点滴、検査、内服薬
- Dr指示
- フローシート
今日やるべきことは抜けがないようにしっかり情報収集する項目ですね。
情報収集した内容はワークシートに書き込んで1日の行動計画を立てましょう。
ワークシートの書き方はこちらの記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてくださいね。
Drの指示は、「必要な指示」を情報収集します。
治療経過や観察項目が理解できていると、患者さんに今必要な指示がみえてきます。
実際にDr指示に従って薬剤を使用する時はパソコンを開いて確認するので、全ての指示を細かくメモしておく必要はありませんよ。
フローシートでは、排泄状況を情報収集しておきましょう。
便秘時指示で坐薬や浣腸を使用する場合は、朝のケア時に準備しておくと良いですよ。
フローシートでバイタルが何回も測定している日があったら、その日の医師記録・看護記録に戻りましょう。
急変など何か病態変化があったということなので、情報として知っておく必要がありますね。
④病態を深掘りする
- 採血データ、検査結果
- ICの内容
- 明日以降の検査、点滴
病態を深掘りすることは患者さんを看る上で外せない項目ですが、時間がなくて間に合わない場合は朝の時間に情報収集できていなくても大丈夫。
朝の時間で情報収集できなかった場合は、必ず勤務中のどこかで情報収集してくださいね。
特に採血データは患者さんの病態を理解する上で重要です。
直近のデータだけでなく、経過を追ってデータを見ると学びになりますよ。
情報収集の例)
「今日は抗生剤の点滴が○時にある」ことで情報収集を終わらせずに、「数日前から尿混濁・発熱があり採血で炎症反応が高く、尿路感染症の診断で抗生剤をしている」治療経過を理解する。
↓
1日の尿量は?性状は?最近の熱は?患者さんの年齢も考慮し1日にどのタイミングで水分をどのくらい促していく?もし熱発していたら発熱時の指示は?
数多くある情報の中から必要な情報を集めて理解を深めましょう!
ICの内容は患者さんと関わる際にとても重要な項目です。
家族の意向で本人には病状の告知をしないでほしい場合もありますよね。
ICで医師がどのような説明をしているのかも知っておきましょう。
明日以降の検査・点滴については、前日準備が必要な場合もあるので勤務中に情報収集します。
先輩看護師がしている情報収集の裏技
明日からすぐに使える裏技なので、ぜひ実践してみてくださいね。
普段から患者情報をストックしておく
普段から受け持ち患者さん以外の患者さんとも積極的に関わること。
患者情報をストックしておくと、自分が受け持つ際に朝の情報収集の時間が短縮できます。
・重症患者は受け持ちでなくても情報収集する
・ナースコールに積極的に出る
・新患や受けもったことがない患者のケアに入る
重症患者さんはいつかは自分が受け持つ可能性がありますね。
受けもった時に治療経過がわかるよう普段から気にしておきましょう。
医師記録や看護記録、検査データだけでもカルテをみておくと勉強になりますよ。
業務が落ち着いていれば受け持ちではない患者さんのナースコールに積極的に出て対応することも情報収集になります。
患者さんと実際に関わると得られる情報がたくさんあります。
そして一番おすすめの患者情報のストック方法は、ケアに入ること。
気づかないうちに実践している先輩看護師は多いですよ。
例えば夜間緊急入院した患者さんがいた場合、朝のケアには積極的に入りましょう。
自分の目で見て、会話をして、患者さんの情報を得ます。
自分が受け持つ際にカルテから得る情報の理解度がグンと上がりますよ。
理解度が上がると情報収集の時間も短縮できるので、ぜひ実践してみてくださいね。
積極的に情報共有をする
先輩同士で、よく患者さんの話をしていることはありませんか?
先輩看護師は些細なことでも患者さんの情報共有をしています。
「自分の受け持ちではないから会話に入らなくてもいいや」
と思わずに、先輩の会話を聞いてみてください。
少しでも患者さんのことを知っているだけで朝の情報収集を短縮できます!
まとめ|情報収集のコツを掴んで前残業を減らそう
朝の情報収集の順番は以下の通り。
- 患者の大まかな把握
- 治療経過
- 今日やるべきこと
- 病態を深掘りする
患者の病態を理解してから「今日やるべきこと」を情報収集すると、なぜその治療をするのか・なぜその指示が出ているのかがわかります。
そうすることで、大切な情報が漏れにくくなり短時間で情報収集できるようになりますよ。
情報収集のコツを掴んで朝の時間を少しでもラクにしましょう!
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