
有料老人ホームの夜勤専従の仕事内容は?
体調面はどう?
こんな悩みを解決します。
- 【有料老人ホーム】夜勤専従の仕事内容
- 夜勤専従の給料事情
- 【体験談】実際に働いて感じたメリット・デメリット
- 求人を探すポイント
私は大学病院を辞めて今後の働き方に悩んでいた時に、1年近く有料老人ホームの夜勤専従として働きました。
夜勤専従はプライベートの時間と収入のバランスが取れた働き方です。
私が実際に働いた体験談をもとに、【有料老人ホーム夜勤専従の実際】を徹底解説します!
夜勤専従の実際


有料老人ホームとは、高齢者がサービスを受けながら生活ができる施設。
「介護付き」「在宅型」「健康型」の3つの種類に分かれます。
仕事内容は?
有料老人ホーム看護師の主な業務は健康管理。
- 服薬
- 食事介助
- おむつ交換、体位交換
- 夜間の見守り
施設によって異なる医療行為は以下の通り。
- 胃ろう
- IVH管理
- 血糖測定、インスリン注射
- Ba管理
- 在宅呼吸器管理
医療行為は施設によって異なるので確認してくださいね。
夜勤の流れ
実際の夜勤の流れを紹介します。
看護師1名、介護士1名、夜勤時間は17:00〜9:00の16時間勤務です。
- 16:30出勤
着替えて準備をします。
- 17:00申し送り・薬の準備
- 17:30食事介助・服薬介助
- 18:30経管栄養・口腔ケア・吸引
- 19:30オムツ交換・体位交換
介護士と協力して行います。
- 20:30配薬
- 21:00消灯
あとは朝まで基本ナースコール対応と見守りです。
- 0:002時間毎のラウンド・記録
- 2:00休憩(2時間)
病院のようにモニター音が聞こえたり、救急車の音が聞こえることはないので、仮眠もしやすいです♩
- 4:00朝に向けて準備
経管栄養や朝の薬の準備をします。
- 5:00オムツ交換・経管栄養・VS・モーニングケア
またここからバタバタですがもう少し!
- 7:30食堂へ誘導〜食事介助
- 8:30申し送り
- 9:00退勤
残業もなく、時間内に勤務終了!
気をつけたいポイント
病院では、夜勤は看護師がメインですよね。
しかし施設は違います。
入居者さんのことを一番理解しているのは介護士です。
何か困った時は一緒に夜勤をしている介護士に相談しましょう。
夜勤専従で日勤帯の状態がわからない中、介護士はとても頼りになる存在です。
介護士の経験+看護師の医療的な知識
で入居者さんを看るように心がけましょう。
求められるスキルは?
有料老人ホームの夜勤専従で求められるスキルは、臨床経験3年ほどあれば十分です。
看護技術はそれほど難しいものはありませんよ。
しかし、夜間は看護師が1人になります。
急変があった際に臨機応変に対応できる判断力が必要になるので、臨床経験が3年ほどあると安心です。
実際のシフトを公開
実際に夜勤専従として働いていた時のシフトです。


夜勤専従は月の夜勤回数の上限はありません。
看護協会は夜勤の時間を月144時間までにすることを提唱しています。
2交代の16時間勤務の場合、夜勤専従が月に入れる夜勤回数は「9回」が目安となります。
(参考:日本看護協会 夜勤専従者の「過重負担」を防ぎましょう!)
夜勤専従の給料事情|高収入ってホント?


施設の派遣看護師夜勤専従の1回あたりの給料は地域によっても異なりますが35,000円ほどです。
夜勤を月9回だとすると、給与(税込)は315,000円。
常勤との給与の違いを比べます。
病院常勤の平均給与は386,046円
施設常勤の平均給与は346,236円
次に、常勤の年齢別給与と比べてみましょう。
20〜29歳の平均給与は305,896円
30〜39歳の平均給与は359,164円
40〜49歳の平均給与は402,390円
(参考:日本看護協会調査研究報告書2021年看護職員実態調査)
この比較でわかるように、看護師経験年数や働く場所によって異なりますが、一概に夜勤専従が高収入とは言えませんね。
あくまで派遣看護師の夜勤専従は少ない日数で効率よく稼げることが給料面でのポイントです。
派遣夜勤専従で高収入を得る3つの方法
夜勤専従で高収入を得る方法をお伝えします。
①1回の夜勤の日給が高い施設を選ぶ
1回38,000円ほどの高収入を得られる施設もあります。
私は臨床経験4年で、1回あたり38,000円の有料老人ホームで夜勤専従をしていました。
特別な臨床経験がなくても高収入が得られる施設で働くことは可能ですよ。
②夜勤回数を増やす
夜勤専従に回数上限はありません。
看護協会では月144時間(16時間勤務で夜勤9回)を推奨しているので、施設で夜勤上限を定めているか確認してみると良いでしょう。
③ダブルワークをする
夜勤の上限を定めている施設では、夜勤回数を増やしたくてもできないことがありますね。
その場合は、他の施設で夜勤バイトをして収入を増やすこともできます。
夜勤専従をしていると休日が多くなるので、休日に日勤の単発バイトをする方法もありますよ。
単発バイトをする場合は求人数が多いMCナースネットがおすすめ。
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派遣夜勤専従で月40万円稼ぐ例
夜勤専従が高収入を得る方法で月40万円稼ぐことも可能です。
夜勤1回38,000円×10回=月収380,000円
日勤単発バイト(時給2,000円×8時間=日給16,000円)を2回で32,000円
総支給額412,000円!
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派遣看護師は仕事の調整が効きます。
「今月は頑張って稼いで、来月はダブルワークはせずに連休で旅行に行こう」
など、働き方次第で収入を増やす伸びしろが沢山あります♩
ダブルワークをしすぎて体調を崩さないように注意しましょう。
有料老人ホームの派遣夜勤専従として働いて感じたメリット


休日が多く効率よく稼げる
夜勤専従をしていて一番のメリットは効率よく稼げること。
9回出勤して30万円ほど稼げるのは夜勤専従だからこそできることです。
月9回の勤務の場合、休日は12日間にもなりますね。
2連休が多くついたり、常勤だとなかなか取れない3連休が毎月のようにあることは嬉しいポイント。
夜勤専従の生活リズムが整ってくると、夜勤前の日中に活動することもできます。
夜勤明けも時間を有効に使えますよ。



休日が多いとプライベートも充実しますね♩
働き方次第で収入を増やせることも大きなメリットです。
医療行為が少なく業務が落ち着いている
有料老人ホームは高齢者がサービスを受けながら生活をする場です。
・病院のように重症患者がいない
・緊急入院がない
・高度な医療処置がない
・入居者の病態は落ち着いていて急変が少ない
上記のことから、病院の夜勤に比べて業務が落ち着いているといえます。
夜勤専従は日勤の入居者さんの状態を知ることはできても実際に見ることができません。
常勤者に比べると入居者さんの情報が少ない状態で働くことになりますね。
常に病態が変化する病院の夜勤専従では、情報収集に時間がかかりますし患者の全体像を把握するのが難しくなります。
有料老人ホームのように入居者の病態変化が少なく業務が落ち着いていることは、夜勤専従で働く上で大きなメリットといえるでしょう。
ダブルワークがしやすい
夜勤専従は連休が取りやすいので、2連休のうち1日は日勤の単発バイトをすることも可能です。
有料老人ホームは、医療行為が少なく業務が落ち着いています。
精神的・身体的な疲労が少ないといえますね。
業務がルーティーン化していることから、夜間の仮眠が十分に取れることが多いです。
夜勤中の1時間の仮眠は夜勤前にとる3時間の仮眠に匹敵すると言われており、夜勤後の疲労抑制効果が示されています。
(参考:日本看護協会 夜勤中の仮眠を取りましょう)



仮眠を十分にとることで疲労が残りにくく休日が有効的に過ごせます。
精神的にも身体的にも余裕がないとダブルワークはできません。
施設によって介護度は異なるので、落ち着いた職場を選ぶと良いでしょう。
人間関係がラク
有料老人ホームの夜勤体制は施設によって異なりますが、看護師を24時間常駐させている施設の夜勤体制は看護師1名+介護士になります。
夜勤はスタッフの人数が少なく、人間関係が比較的ラクです。
日勤では研修や委員会があったり、休憩は数名で取ることになりますよね。
人間関係が煩わしく感じる方は夜勤専従をすることでストレスなく働くことができるでしょう。
夜勤専従として働いて感じたデメリット


慣れないうちは体調を崩しやすい
夜勤専従で昼夜逆転生活になると、サーカディアンリズムが乱れることで体調を崩しやすくなります。
拘束時間が長いことも、体調を崩す原因になります。
太陽を浴びない生活・休みの日も昼夜逆転生活をする
このような生活を続けていると体調を崩してしまいがち。
しかし、夜勤専従では夜勤のみの勤務になるため常勤に比べると生活リズムは作りやすいですよ。
・朝に太陽を浴びる
・夜勤中にしっかり仮眠をとる
・夜勤明けは3時間ほどの仮眠に止めて日中活動する
夜勤前後の色々な過ごし方を試してみて、自分なりのリズムを作って体調管理しましょう!
スキルアップ・キャリアアップは難しい
有料老人ホームは、高齢者がサービスを受けながら生活をする場。
治療をする場ではないので、病院のように難しい処置はありません。
新しい看護技術を習得することも難しくなります。
特に夜勤で行う医療行為は限られていますね。
また、派遣看護師は派遣先で役職に就くことはありません。
スキルアップ・キャリアアップを望んでいる方にとってはデメリットになります。
看護師が一人で不安
有料老人ホームでの夜勤の看護師は基本的に一人です。
何か緊急のことがあった際は自分で判断しなければならず、不安に感じることがあります。
私が有料老人ホームで夜勤専従をする上で、一番の心配は看護師が自分一人ということでした。
有料老人ホームは病院のように高度な医療をしている方はいないので、急変などは起こりにくいです。
しかし、高齢者が入居しているのでいつ何が起こるかわかりませんよね。
- 施設でできる医療行為を知っておく
- ナースステーション内の物品を把握する
- 急変時のマニュアルを理解する
- 一緒に夜勤をするスタッフと信頼関係を築く
夜勤専従として勤務する前に、何日間か慣らし日勤がある施設や、最初の1•2回は施設看護師と一緒に夜勤に入り仕事を教えてもらうことがあります。
その時に緊急時の対応についてはしっかり把握しておくと安心ですね。
求人を探すポイント


派遣看護師ならレバウェル看護
派遣看護師をするためには、レバウェル看護派遣(旧:看護のお仕事派遣)がおすすめ。
なぜなら、サポートの質が高いから。
夜勤専従で働いている間、定期的に何か困っていることはないかメールをいただきました。
派遣先に言いにくいような条件も、担当者に言うことで交渉してくれる場合もあります。
私が担当者に依頼した例
・連直の回数に上限を設けたい
・夜勤回数の交渉
日勤勤務をしていないので、勤務表を作成する看護師とも話す機会がなく言い出せずにいました。
担当者が派遣先に私の意向を伝えてくれたので、派遣先ともギクシャクせずに解決!
勤務前には、慣らし日勤の回数も交渉してくれました。



担当者が派遣先との橋渡しをしてくれることで安心して仕事をスタートできます。
夜勤専従をする前に確認すること
夜勤専従として働き始める前に、以下のことを確認しておくとスムーズに働けます。
人員配置
夜勤専従をする施設の夜勤スタッフの人数を確認しておきましょう。
介護士は何人体制なのか、早番・遅番は何時から何時までなのか。
人員配置を知っておくことで、実際に自分が働くことをイメージしやすいですね。
夜勤回数
夜勤専従の生活に慣れるまではあまり多く入れないことをおすすめします。
私は「初めの1ヶ月は8回で、慣れてからは9回前後」でシフトを組んでもらっていました。
夜勤専従に慣れないうちは体調を崩してしまうこともあります。
生活リズムが整い、精神的・身体的に余裕が出てきたら回数を増やしていくと良いでしょう。



契約時に夜勤回数を確認し無理のない範囲で働きましょう。
シフトの組み方
私が夜勤専従をする前に確認しておけばよかった・・・
と後悔したことはシフトの組み方です。
夜勤専従は夜勤の回数が多いので連直がつく場合があります。
連直とは「夜勤入り→夜勤明け→休み」のセットではなく「夜勤入り→夜勤明け→夜勤入り→夜勤明け」となること。
連直があると連休が多くなるメリットはありますが、体力的には夜勤と休みがセットの方が休めます。
夜勤専従をしている先輩看護師で「夜勤が月何回あってもいいけど連直はできない!」と言っている方もいました。
連直でも気にならないという方はいいですが、体力的に不安という方はシフトの組み方を確認しておくことをおすすめします。
まとめ


【有料老人ホームの夜勤専従】について解説しました。
夜勤専従は、効率よく稼げることが最大のメリット。
比較する臨床年数や場所によっても異なりますが、一概に高収入とは言えません。
しかし、勤務回数が少なく連休が取りやすいことや、働き方次第では高収入を得ることも可能です。
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詳しい登録方法はこちらの記事をぜひ参考にしてくださいね。





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