脳神経外科で働く看護師のやりがいは?脳外科7年の看護師が解説!

脳外科って興味はあるけど忙しそう。
なかなか挑戦できない・・・。

こんな悩みはありませんか?
経験したことのない診療科に転職するのは不安ですよね。

この記事を読むことで、脳外科で働くことをイメージでき、挑戦するか判断することができますよ。

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脳神経外科看護師7年の私が解説します。

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目次

脳神経外科の特徴

脳神経外科ってどんな患者さんが入院しているの?看護師の雰囲気は?
脳神経外科の特徴についてお伝えします。

職場環境や看護師の雰囲気は?

脳神経外科は緊急入院や緊急手術、日々の検査など、毎日バタバタ忙しくハードな職場です。
急性期はイレギュラーなことが多く、なかなかスケジュール通りにはいかないですよね。

「お昼休憩がとれない」
「今日も残業だ・・・」と思いながらも同僚と励まし合いながら頑張っていましたよ。

看護師
看護師

脳外科の看護師って怖い・・・

こんなイメージはありませんか?
もちろん人の命に関わる仕事なので、厳しい人も中にはいます。
しかし、私が働いていた職場(大学病院、総合病院)では活気がありとても働きやすかったですよ。

脳外科の患者さんは麻痺があることで、看護師一人ではケアできないことも。
そのため自然とみんなが声を掛け合い協力する雰囲気ができているのです。

サバサバしているように見えて、とても患者さん思いの看護師が多いですよ。

患者さんの疾患は幅広い

脳神経外科では急性期〜回復期まで様々な患者さんが入院しています。
手術だけでなく、化学療法や放射線治療をする患者さんも。

急性期では、術後の管理、厳密な血圧管理、ドレーン管理などが必要です。
回復期では、他職種と連携しながらリハビリをすすめていきます。

脳神経外科は様々な疾患の患者さんがいるため、常に勉強をしてスキルアップする必要があります。

脳神経外科看護師に求められる仕事

脳外科看護師に求められる仕事のはどんな仕事でしょうか。
一つずつ説明します。

フィジカルアセスメント

脳疾患により自分の意思を表出することが困難な患者さんもいます。
そのため、意識レベル・神経学的所見の観察・バイタルサイン測定など、看護師がフィジカルアセスメントを通して異常の早期発見に努める必要があります。

脳外科特有のスキルは以下の通りです。

意識レベル(頭蓋内圧亢進症状の観察)
瞳孔所見
徒手筋力テスト(MMT)
血圧管理

これらを正確に観察することが求められます。

看護師
看護師

ややこしくて全部覚えられるか不安・・・。

慣れないうちは不安に感じますよね。
スケール帳を持ち歩いている看護師もいるので大丈夫!

私もポケットに忍ばせていましたよ。

ドレーン管理

脳神経外科の術後にはドレーンが挿入されることが多くあります。

ドレーン挿入中は、閉塞に注意し回路が正しく開放されているか確認する必要があります。感染には十分に注意し、排液量・性状・刺入部の発赤、腫脹の有無・頭蓋内圧亢進症状の有無などを観察します。

ドレーンを自己抜去することがないよう環境整備や患者さんへの説明を行い抜去予防に努める必要があります。

特に術後は、せん妄のアセスメントをして安全に治療がすすむよう介入します。

脳神経外科看護師のやりがい

脳外科はハードな職場だからこそ、やりがいに満ちた職場でもあります。
私が脳外科で7年間勤務してやりがいに感じたことをお伝えします。

患者とリハビリの成果を分かち合える

脳外科で勤務していて一番やりがいを感じることは、リハビの成果を患者さんと分かち合えることです。
看護師は患者さんの全身状態を注視しながら、他職種と連携してリハビリをすすめていきます。

「補助具を使って食事を食べることができた!」
「病棟を1周歩くことができた!」
このような喜びを一緒に分かち合えた時はとても嬉しく、やりがいを感じる瞬間です。

観察力が身に付く

脳外科は、自分の思いを伝えることに障害がある患者さんもいます。
バイタルサインや症状、患者さんの表情からアセスメントする必要があるのです。

そのため、患者さんの小さな変化に気付く観察力が身につきます。

症状を訴えられない患者さんを看護するのは自信がないな。

このように不安を感じることもありますよね。
私も新人の頃はそうでした。

患者さんのベッドサイドで多くの時間を過ごすことで、観察力は身についてきますよ。

看護技術・知識が身に付く

脳外科では、急性期〜回復期までの患者さんが入院しています。
周手術期の患者さんの観察項目や注意点などは、他科でも共通することが多くあります。

急性期の看護を学ぶことで看護師としてスキルアップすることができ、大きなやりがいとなりますよ。

脳外科では身体に麻痺を抱えている患者さんがいる場合が多いです。
日常生活援助や基本的な看護技術を習得することができますよ。

脳神経外科看護師の大変なこと

体力的負担が大きい

脳外科では、麻痺がある患者さんがいる場合が多いです。
看護師の業務は必然的に日常生活援助が多くなり、体力的負担になります。
腰を悪くする看護師は少なからずいます。

また、急性期病棟では緊急入院・緊急手術があります。
イレギュラーな業務があるとスケジュール通りに仕事がすすまず、残業になることも。

特に新人の頃は、残業が続き自宅と職場の往復の日々でした・・・。

精神的負担が大きい

急性期の脳外科では、急変や緊急の医療処置が必要になることも。
常に緊張感を強いられ、ストレス疲労を感じる看護師もいます。

難しい処置によるプレッシャーを感じる場面もあります。
受け持ち患者さんが病態変化した際は、落ち込むこともありました。

もう少し早く気が付くことはできなかっただろうか・・・。

心身ともにハードな職場ではありますが、知識が増えていくと大きなやりがいを持って働くことができますよ。

脳神経外科看護師に向いている人

忍耐力がある人

脳外科では術後のリハビリが重要になります。
トイレ介助といっても、ベッドから身体を起こす、靴を履く、などの動作全てがリハビリです。

全て看護師が介助してしまえば早いですが、それではリハビリにならないですよね。
看護師には「待つ」能力が求められるのです。

患者さんのペースに合わせて介助ができる忍耐力が必要です。

患者さんの変化に気付く人

脳外科では、疾患により症状を訴えることができない患者さんもいます。
看護師は、バイタルサインやフィジカルアセスメントを通して小さな変化にも気付くことが求められます。

ちょっとした表情の変化から、患者さんの気持ちを汲み取ることも重要な看護の一つです。

他職種と協力できる人

脳外科では、医師・看護師・リハビリ・ソーシャルワーカー・栄養士など、他職種と常に情報共有をしながら治療にあたります。

特にリハビリでは、「できるADL」から「しているADL」へ、生活場面で取り入れられるよう日々訓練します。
生活場面を担うのは看護師なので、リハビリの進行状況を常に把握して介入する必要がありますね。

このように、他職種と連携をとりながら看護にあたる必要があります。

まとめ | 脳外科はハードだがやりがいがある

脳神経外科のやりがいは以下の通りです。

  • 患者さんとリハビリの成果を分かち合える
  • 観察力が身に付く
  • 看護技術、知識が身に付く

脳外科は心身ともにハードな職場ではあります。
しかし、看護師としてスキルアップすることができ、大きなやりがいを感じることができますよ。

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この記事を書いた人

大学病院→総合病院勤務。主に脳神経外科・神経内科・消化器外科を経験。呼吸療法認定士取得。現在は派遣単発バイトをしながら自由な働き方を模索中。
●りんブログでの発信内容●
・看護師の働き方
・転職体験談
・看護師お役立ち情報

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