仕事を辞めて失業保険の受給を考えているけど、手続きはどうすればいい?
どのくらいもらえるんだろう。
何度もハローワークに行くみたいだけど、ハローワークってどんなところ?マイナスなイメージがあるけど実際どう?
このような悩みを解決します。
仕事を辞めて失業保険を受給しながら少しゆっくりしたり、落ち着いて転職活動をしたいと考える看護師もいるのではないでしょうか。
しかし、失業保険の手続きって難しそう、、、と感じていませんか?
今回は、失業保険を受給するまでのスケジュールを5ステップで解説していきます。
看護師におすすめの求職活動実績の作り方についても詳しくお伝えしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
失業保険をもらう条件
失業保険は、失業中の生活を安定させ1日も早く再就職するための給付です。
失業保険をもらう条件
- 失業の状態であること
- 退職日以前の2年間に雇用保険の被保険者期間が通算12ヵ月以上ある
※特定受給資格者または特定理由離職者については、退職日以前の1年間のうち被保険者期間が6か月以上あれば可能。
失業の状態とは、
- 積極的に就職しようとする意思があること
- いつでも就職できる状態(健康、環境など)であること
- 積極的に仕事を探しているにも関わらず、現在職に就いていないこと
看護師の失業保険いくらもらえるの?
失業保険の給付額・期間は、それまでの給料や雇用保険の加入期間などによって様々です。
基本手当日額:離職前6か月間に支払われた賃金の合計金額(賞与は除く)を180で割った金額のおよそ80~45%。
給付日数:90~360日。被保険者期間、退職理由、年齢によって異なります。
看護師8年目、雇用保険加入期間8年、退職理由自己都合、月収35万円程度だった私の失業保険受給額は、基本手当日額6,245円 給付日数 90日間 総給付額 562,050円でした。
4週間(28日間)ごとに170,000円ほど支給されていました。退職しても失業保険があることで心にゆとりが持てますね。
(参考:基本手当について|ハローワークインターネットサービス)
退職前に準備すること
職場で退職の手続きをする際に、雇用保険被保険者離職票の発行を依頼しておきましょう。
離職票は、退職してから2週間ほどで自宅に郵送されます。
雇用保険被保険者離職票は離職票1と離職票2があり、どちらも失業保険を申請するためには必要です。
受け取ったら離職票1,2があることを確認し、ハローワークに持参しましょう。
失業保険を受けるまでの5ステップ
必要書類を用意しハローワークに出向く
必要書類が用意できたら、住所地を管轄するハローワークに出向きましょう。
(参考:ハローワーク|厚生労働省)
受付で失業保険を受給したい旨・初めて利用することを伝えれば、丁寧に対応してくれるので安心してください♩
失業保険申請のための必要書類
- 雇用保険被保険者離職票-1,2
- 個人番号確認書類(マイナンバーカード等)
- 身元確認書類(運転免許証等)
- 証明写真(縦3.0㎝×横2.4㎝)2枚
- 印鑑
- 本人名義の預金通帳またはクレジットカード
初回のハローワークでは受給資格決定・求職の申し込みがあるので一定の時間がかかります。
場所によって異なりますが初回は半日ほどかかりました・・・。
少しでも時間短縮できるように事前に「求職の申し込み」の仮登録をハローワークインターネットサービスで済ませおくのがおすすめ。
求職の申し込みは、経歴・希望の職種など履歴書に記載するような内容が含まれます。
事前の仮登録をせず、ハローワークで登録する場合は自分の経歴がわかるようにメモに書いて持参するとスムーズに入力できますよ。
初めてハローワークに行き手続きを開始した日を受給資格決定日といいます。
ハローワークで失業保険の申請手続きが終わると、ハローワーク受付票が発行されます。
求職活動をする時にはハローワーク受付票が必要になるので、なくさないようにしましょう。
7日間の待期期間
受給資格決定日から7日間は待期期間といい、基本手当の支給を受けることはできません。
ハローワークでもらった資料に目を通しておき、今後の流れを把握しておきましょう♩
雇用保険説明会・初回講習会に参加する
ハローワークで申請をした日に、雇用保険説明会・初回講習会について説明があるので日時を確認しておきましょう。
※雇用保険説明会に出席できない場合は、手続きしたハローワークに事前連絡する必要があります。
セミナーの参加は初回認定日までに必要な1回の求職活動としてカウントでき、初回認定日まではセミナーに参加するだけで良いことになります。
初回講習会に参加することで求職活動とみなされる場合と、雇用保険説明会に参加するだけで求職活動とみなされる場合があり、管轄するハローワークによって異なります。
コロナ禍で説明会を中止している場合もあるので、住所地を管轄するハローワークで「初回認定日までにすること」を確認してくださいね。
初回失業認定日にハローワークに出向く
受給資格決定日(ハローワークで申請をした日)から1か月後に初回認定日があります。
失業認定日とは、失業の状態が続いていることを確認する日のこと。
初回失業認定日に必要なもの
- 雇用保険受給資格者証
- 失業認定申告書
- ハローワーク受付票(求職活動をする場合)
雇用保険受給資格者証は、雇用保険説明会に出席したときに受け取ります。
コロナ禍で雇用保険説明会が実施されない場合は、初回認定日に渡されるので安心してください。
失業認定申告書は、失業保険を申請した日に受け取ります。
書き方は「受給資格者のしおり」に詳しく書かてれいるのでよく読んで記入しましょう。
自己都合で退職した場合は、7日間の待期期間のあとに2か月間(場合によっては3か月)の給付制限期間があります。
初回認定日は、給付制限期間中なので失業手当はもらえません。
初回認定日にハローワークで職業相談もしておくと、次の認定日までに必要な2回の求職活動のうちの1回分を終えられることになります。
失業認定でハローワークに出向いたときは、職業相談もセットでしておきましょう。
2回目の失業認定日にハローワークに出向く
2か月間の給付制限期間が終わり、2回目の失業認定日があります。
初回認定日にしておいた職業相談で1回分、あと1回は自主的に求職活動をする必要があります。
2回目の失業認定日に必要なもの
- 雇用保険受給資格者証
- 失業認定申告書
- ハローワーク受付票(求職活動をする場合)
2回目以降は、4週間(28日)ごとに失業認定日があり、認定日までに必要な求職活動は2回です。
失業認定日ごとに、次の認定日の確認をしてくれるので安心!
すべての手続きは30分ほどで終了しました♩
1回目の失業手当が振り込まれる
2回目の失業認定日から1週間ほどで、手続きの際に指定した口座に1回目の失業手当が振り込まれます。
給付期間が90日の場合は、失業手当は4回から5回に分けて支給されます。
(参考:雇用保険の具体的な手続き|ハローワークインターネットサービス)
求職活動実績の作り方
4週間に1回、失業状態であることを確認するための失業認定日を設けています。
前回の認定日から今回の認定日の前日までに求職活動を2回以上行うことが必要になります。
求職活動実績として認められる主なもの
- 求人への応募
- ハローワークでの職業相談、職業紹介
- ハローワークでのセミナー受講
- 求人情報提供会社等が行うセミナーや講習
- 再就職に資する国家試験、検定の資格試験等
求職活動実績に含まれないもの
- ハローワーク、インターネットでの求人閲覧
- 転職サイトへの登録のみ
- 知人への紹介依頼 など
ハローワークで職業相談をする方法
転職サイトに登録するだけではなく、応募することで求職活動実績となります。
ただ、看護師は人員不足なので求人に応募すると内定をもらいやすいですよね。
就職を急いでいるわけではないのにな・・・
という方もいるのではないでしょうか。
そんなときは、ハローワークで求職活動実績を2回作ることをおすすめします♩
ハローワークでは求人に応募しなくても、セミナーや職業相談で求職活動実績を作ることができますよ。
認定日には必ずハローワークに出向く必要があるので、その時に職業相談も済ませておきましょう。
そうすることで、次の認定日までに必要な求職活動のうちの1回分が終わります。
もう1回は次の認定日の前日までの期間にハローワークに出向き、職業相談をすれば2回分になります。
職業相談って何をすればいいの?
職業相談は、求職に関することならどんなことを相談しても構いません。
何を相談すれば良いのか分からないという方へ、
簡単に職業相談をして、求職活動実績を作る方法をお伝えします。
職業相談
職員「今日はどんな相談ですか?」
私 「家の近くで看護師のパートの求人はありますか?」
職員がPCで求人を探して印刷してくれます。
私 「ありがとうございます。家に帰ってゆっくりみてみます。」
これでOK!この方法なら10分もかからずに終わりますよ。
相談したいことがあればじっくり話を聞いてみるのもアリ!
ハローワークでの職業相談は、看護師転職に特化していない一般的なアドバイスをもらえる貴重な機会でもあります。
ハローワークはマイナスなイメージでしたが実際に行ってみると優しい言葉をかけてくれる方ばかりでしたよ♩
失業保険と扶養
退職してから家族の扶養に入る看護師も多いと思います。
しかし、失業保険も収入扱いとなります。
失業手当で基本手当日額が3,612円以上になる場合は、年収130万円を超えるとみなされ扶養から抜けなければなりません。
基本手当日額は、雇用保険説明会か初回認定日にハローワークより渡される雇用保険受給資格者証に書いてあるので確認しておきましょう♩
扶養から抜けるタイミングは、自己都合の場合に設けられている2か月間(場合によっては3か月間)の給付制限期間が終わった日になります。
扶養から抜けたら、国民健康保険の加入・国民年金の加入を忘れずに♩
早期に就職するともらえる再就職手当
失業保険給付日数の3分の1以上の支給日数を残して就職が決まり、受給条件をすべて満たした場合に再就職手当の支給を受けることができます。
受給条件
- 7日間の待期期間を満了していること
- 基本手当の支給残日数が3分の1以上であること
- 退職した職場に再就職しないこと
- 1年を超えて勤務することが確実であること
- 雇用保険の被保険者になっていること
- 3年以内に再就職手当または常用就職支度手当を受けてないこと
- 失業保険受給前から内定が決まっていた職場ではないこと
- 自己都合退職で給付制限中の1か月間はハローワークまたは転職サイトを経由して就職していること
条件がいくつもありますが、ハローワークの職員がしっかり説明してくれますよ♩
再就職手当の支給額は、基本手当日額と基本手当の支給残日数によって決まります。
基本手当の残日数が3分の2以上の場合、支給率は70%
基本手当の残日数が3分の1以上の場合、支給率は60%
早期に再就職すると、支給額が上がりますね♩
(参考:再就職手当のご案内|厚生労働省)
失業保険受給中におすすめの看護師単発バイト
失業保険受給中でも、はじめの7日間の待期期間を除いて週20時間以内であればアルバイトが可能です。
失業保険と今までの貯金で生活はできるけど、ちょっとおこずかい稼ぎができないかな?という時におすすめなのが看護師の単発バイト。
地域によって異なりますが時給2000円ほどで、1日単位から自由に働けます。
私は失業保険(月17万円ほど)+単発バイト(1日8時間を月4回で6万4千円)で月23万4千円ほど収入を得ていました。
単発バイトを月3,4回するだけでも心にゆとりができますね♩
仕事内容は、
- 介護施設
- 訪問入浴
- 健康診断、ワクチン接種
- クリニック
- 施設、病院の夜勤
など豊富にあります。
MCナースネットに登録さえしておけばいつからでも働くことができますよ。
この機会に登録を済ませておきましょう!
\ 簡単無料登録 /
Q&A
- 失業保険を受給中にアルバイトはできますか?
-
週20時間以内であれば可能です。
週20時間以上であり、31日以上の雇用見込みがある場合は失業保険を受けられません。
- 派遣やパートでも失業保険を申請できますか?
-
雇用保険に加入しており、失業保険を受ける条件を満たしていれば受給できます。
- 離職後すぐに手続きしないと申請できませんか?
-
受給期間は離職後より1年間なのでそれまでに申請してください。この期間を過ぎてしまうと受給が終わっていなくても、それ以降の支給を受け取ることができません。
- 失業手当は一括で振り込まれるのですか?
-
定められた受給期間中、4週間分(28日毎)ずつ口座振り込みされます。
- 紹介された職場はすべて面接を受けないといけませんか?
-
断っても問題ありません。
看護師も失業保険を受給しよう
看護師の失業保険についてお伝えしました。
失業保険をもらうまでのスケジュール、実際にいくらもらえるかなどのイメージがついたでしょうか。
看護の仕事を少し離れて失業保険を受けながら、時間をかけて再就職する方法もあることを知るきっかけになればうれしいです。
失業保険受給中に私が単発バイトとして働いていたMCナースネットの登録から働くまでの詳細はこちらを参考にしてください♩
退職してニートになるための準備、ニート期間の過ごし方などはこちらの記事を読んでみてください。
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看護師が受ける失業給付は、一般的に同じ額ですか?
退職前6ヶ月間の賃金総額や被保険者期間、退職理由などによって異なります。